2023年6月25日(聖霊降臨節第5主日) 説教要約

説教題「従順さと大胆さ」

聖書:使徒言行録 第8章26〜40節

ルカによる福音書24章と使徒言行録1章には復活の主の約束が記されています。それは「罪の赦しを得させる悔い改めが、その名によってあらゆる国の人々に宣べ伝えられる」と言うこと、そして「父が約束されたものをあなたがたに送る」と言うことであります。神が約束されたものとは聖霊のことです。「あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。そして、エルサレムばかりではなく、ユダヤ、サマリアの全土で、また、地の果てに至るまで、わたしの証人になる」とイエスは弟子たちに告げ、天に上られたのです。

聖霊はイエスの直弟子たちに対してはもちろんのこと、今の時代にキリストに繋がって生きようとしている私たちに対しても働きかけてきます。では、聖霊が私たちに働きかけてくるときに、私たちはどのような態度をとるべきでしょうか。

フィリポはサマリアの地での伝道活動の後に、主の天使から、エルサレムからガザに下る道を行くようにという命令を受け、すぐに出かけていきました。そこでフィリポは馬車に乗ったエチオピア人の宦官と出会います。霊はまたフィリポに語りかけ、宦官が乗った馬車を追いかけて、一緒に行くようにと命じます。

走り寄ったフィリポに気付いた宦官は、フィリポに聖書の解き明かしを求めました。フィリポは宦官に対して大胆に主の福音を語りました。フィリポは語るに留まらず、受洗を願った宦官に対して洗礼を授けました。その後、主の霊はフィリポを連れ去り、宦官の前から姿を消すことになったのです。聖霊の働きかけに従順に対応し、ここぞという時に大胆に福音を語るフィリポの姿が印象的な箇所であります。

担当教師 吉居 美緒