2023年5月28日(聖霊降臨節第1主日) 説教要約

説教題「門をたたけ」

聖書:ルカによる福音書 第11章1〜13節

復活の主が弟子の前に現れたのが40日。そして、今日はイエスの約束が実現したペンテコステであります。昇天から10日後のことでありました。イエスが約束した聖霊が弟子たちの上に降り注いだのであります。この日をもってキリストを頭とする教会が生まれ、イエスに代わって弟子たちが福音宣教を担ったのです。

弟子たちの変化は大きいものでした。主体的に、積極的に福音を語り、自主的に自立した宣教を果たすのです。この変化をもたらしたものが「聖霊降臨」でありました。この変化を促す聖霊は、何であったのでしょうか。イエスは「あなたがたが私を愛しているなら、私の掟を守る。私は父にお願いする。父は別の弁護者を遣わし、永遠にあなたがたと一緒にいるようにしてくださる。それは真理の霊である(ヨハネによる福音書14章15-16節)」と言うのであります。

復活の主との40日間、50日間の間に弟子たちは、確信と希望を持ちました。イエスは救い主である。そして、私たちも神の約束に与かることができる。この確信を復活の主の出会い、約束を思い起こすこと、祈り続けることで、「福音の真理」として受け止めるのです。

今日の聖句は、「祈りの中身」について、祈り求め続けることについて語っています。この祈りは「主の祈り」であります。
 ・神の国がこの世にも来るように求め続けること
 ・私の日々の歩みが主の導きで祝福されるますように
 ・隣人を愛するので、私たちの罪を赦してください
と、神に祈り、己に祈り、隣人を覚え祈るのです。そして、この祈りをもって、祈り求め続けなさい(戸をたたき続ける)と勧めるのです。弟子たちは、イエスの約束を信じ、祈り続け、ひとつの体となる体験をします。そしてこの交わりに聖霊が降り注ぐのであります。

主任担当教師 井上 勇一