4月17日(復活節第1主日) 説教要約
説教題「復活の朝」
聖書:ヨハネによる福音書 第20章1〜18節
イエスは、金曜の9時、十字架に付けられ、12時周りが暗くなり、15時「我、渇く」と天を仰ぎながら召されていきました。聖書には翌日が安息日であるためにその日のうちに近くにあった「墓」に納められたとあります。十字架に至るイエスの福音活動は、慌ただしさの中、喧噪と怒号で、イエスは「犯罪者」として処刑されるのでありました。
イエスの復活は、土曜日を挟み、日曜の朝、起きます。マリアはイエスの遺体の腐敗を心配し、香料をもって墓にいきます。着くと墓の石は動かされ、イエスの遺体は無くなっていました。マリアは、誰かが遺体を隠したと、不安の中で弟子たちに報告するのです。死んだ亡骸を探す人たちの前に、復活のキリストが語りかけます。この語りかけによって、キリストの復活を確認するのであります。
復活したキリストの言葉は余りありません。「ガリラヤで会う」という約束。「信じるない者ではなく、信ずる者になれ」、「見ないで信ずる者は幸いである」という勧め。そして「福音を世界に宣べ伝えろ」という命令であります。
「イエスが復活する」行為を何故に為されたかを考えると、この3つの理由によって救い主の復活が起こったことがわかります。「神の約束」は救い主をこの世に示すということ。それが人の子の復活としてイエスを通してなされたのです。2つ目が「神の命令」をイエスに託したこと。「すべての人に神の福音を示せ」という命令でした。そして3つ目が「神を信じなさい」という勧めでした。そして、1つ目は、神の約束としてイエス・キリストを通して実現し、2つ目は主の教会に託され、3つ目は、主を信ずる一人一人に託されたのです。今もこのイエスの付託は生き続けていること、そのことを大切にしたいのです。
主任担当教師 井上 勇一