2026年6月7日(聖霊降臨節第3主日) 説教要約

説教題「人を癒やし、世を正す」

聖書:マルコによる福音書 第1章第29〜39節

今日の聖書日課は「伝道する教会」です。イエスは「神の国は近づいた。悔い改めて福音を言じなさい」と宣言をし、福音を宜べ伝えました。イエスの宣教には「人を癒やすと同時に世を正す」という性格がありました。

人は神によって創造され、神の形に創られました。言わば、この人の性格によって、神の前に生き、神の意に沿うように生きることが求められました。イエスの弟子たちは、イエスと共に生きることで、神の前に生きる者の在り様を知り、癒しを通して神に前に生きることを回復することで、神の前に生きる道をしるのです。今日の聖句で「聖霊を受けて大胆に語りだした」とありますが、イエスの弟子たちは「聖霊によって変化をする」が、その変化も「神の前に生きる目的を知った者、それゆえの「変化」と言えるのです。

イエスの福音を前に、弟子たちへ変化は「神の霊を受けた」という確言、そのことで「神に愛され、捉えられている」という安心が変化の元になっていますが、この自身の変化が、「共に恵みに与かる」という意識になり、「共有」、「平等」、「連帯」感に満ちた共同体を形成するのです。これが「主の教会」となり、「キリスト者」と呼ばれるようになったのです。

イエスの「神の前に生きる」との福音の姿勢は一貫しています。そして自らを「神の子羊」として神の恵みを受ける栄光の道を開きました。「神の意に沿う」生き方によって得る代価として私にも栄光への道が開くのです。弟子たちが大胆に語り出したこの変化は、栄光の道を知った弟子たちの神と結びついて行動と言えます。

いつも「大胆に語れ」と勧めを受けますが、何か自らの信仰の弱さを露呈していることに気付かされるのです。

主任担任教師 井上 勇一