2026年5月10日(復活節第6主日) 説教要約

説教題「真理の霊が来る時」

聖書:ヨハネによる福音書 第16章第12〜24節

聖霊降臨の出来事は人を変え、神の前に積極的に生きる者とする、「変化」を起こします。ペテロやパウロの行動はイエスの宣教に代る者となり、その力は教会が生まれる原動力となりますが、本日の聖書を読むと、それが「イエスの約束」であったことがわかります。本日は人が「聖霊」受けるに至る神と人との係わりを聖書の世界を通して考えてみたいと思います。

今日は2つの聖書言葉が課題としてあります。一つはヨハネによる福音の 第14 章から「聖霊を与える」という約束の場面であります。聖霊は「弁護者、助け手」としての働きを持ち、神の前に生きる者には「真理の霊」としてあります。

もう一つは創世記 第18章第 20節以降の「ソドムのために執り成し」をするアブラハムの祈願であります。ソドムは神にとっては厄介な民に支配され、悪に染まった人達でありました。ただ、この町にはアブラハムの友であるロトが住んでいました。そこでアブラハムは執り成しをし、ロトの救出を願うのであります。この物語では「染まる」というのが「キーワード」です。
人は環境によって「善」人にもなり、「悪」人にも染まっていく。ただ、聖書がアブラハムは「神と共に生きる」選択をします。選択をする中で「神を知る」こと、神の前に生きることで「真理」を知ることを求め続けるのです。時代をさかのぼる中で、真理の探究を続け、様々に試みて行きます。神殿にて神を祀ることもそうですし、律法に生きることもそうです。ただ真理を知るに至らなかったのです。

それで神の子がこの世に与えられ、その神の子を通して神の福音がこの世に示されました。これがイエスの福音でした。しかもイエスはさらに「弁護者」を送り、その霊によって「真理を知るに至る」道を開いたのです。

ヨハネによる福音書第17章第4節、ヨハネによる福音書第14章第6節に注目し、キリストの行為、約束を受け止めたいと思うのです。

主任担任教師 井上 勇一