2026年5月24日(聖霊降臨節第1主日) 説教要約

説教題「聖霊が充満した時」

聖書:使徒言行録 第2章第1〜13節

キリストの弟子ルカはルカによる福音書と使徒言行録を編集したと言われています。彼の職業は医師でありました。史実を大切にしたが、どう表現したらよいか苦しんだのが「聖霊降臨」の出来事でありました。イエスが洗礼を受ける時、「ハトのように見える姿で」と、冷静な描き方をしていますが、聖霊降臨の出来事は全く違い、異様な光景で描き出されています。

ただ、この出来事を通してイエスの弟子たちは変化し、主の共同体が強化され、主の教会として主体的に自立していくのです。キリストの弟子たちが「一つの確信」を持ったゆえに、強烈な変化が可能となりました。それは何であったか、を考えたいと思います。

聖書の民にとって、神の前に生きている確信は「神の共にいる」という約束でありました。アブラム、イサク、ヤコブの時代も旅をする民に向かって「共にいる」と神は約束します。さらに預言者たちの召命も「共にいる」と約束をうけて、神の預言を語りました。王国をつくった神の子は、神の指示をうけて神の栄光を表し、「共にいる」約束をうけて神の民として生きるのです。

救い主イエスは、「神と共に在って、人と共に生きた」、一つであることを良しとし、救いの道を示し、神の命に生きる道を示しました。そのイエスの約束が「聖霊」を送ると神の恵みであったのです。イエスを通して「共に在る神」を知り、約束通りに「聖霊」が送られます。弟子たちの「変化」は「神は私たちと共にいる」こと、その確信を知った弟子の歓喜の「変化」と見ることができるのです。

主任担任教師 井上 勇一