2026年5月3日(復活節第5主日) 説教要約

説教題「キリストの愛にとどまる」

聖書:ヨハネによる福音書 第15章第1〜12節

イエスの宣数は、譬えを使い、物語を語り、奇跡の行為をもって、たたみ込むように神と人、イエスと人との関係を創り出せと迫ってきます。今日の聖書は「ぶどうの木とその枝」との関係から「つながり続ける」ことを求め、つながり続けるためにイエスの掟を守れと説きます。このイエスの篤い思いには父なる神である農夫の願いを受けてというのです。

ぶどう園の農夫はぶどうの実が豊かになることを願って、ぶどうの木を丁寧に育て、枝を手入れします。言わばぶどう園は豊作であればあるほど、神の意思に沿うことになります。農夫とぶどうの木との関係は強いつながりの中で結ばれ、父と子とが「愛」という強い絆に結ばれていると、その前提が示されます。それ故に、ぶどうの木であるイエスも枝である人を愛し、固い木と枝との関係を作って来ました。だから、私たちも「イエスの愛にとどまり」、イエスの掟を守れ、そうすれば、イエスの愛に留まっていると言うのです。
そして、イエスは「わたしがあなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい」と勧め、「これがわたしの掟」というのです。

今、私たちはイエスの復活の恵みに与かるべく、復活節を過ごしています。イエスの復活の恵みに与かること、それは私たち信仰者の望むことですが、そこには前提があります。その為に互いに愛し合いなさいと勧めるのです。

教会はその実験場のような場ですが、互いに愛し合うことが難しいとなれば、キリストとの頼関係、神との信頼関係を作ることも難しいことになります。救いの確信を得るために私たちには「不断の祈り」が求められるのではないでしょうか。

主任担任教師 井上 勇一